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階段のデザイン

最近では、節電のため各所でエスカレーターが停止されているので階段をよく使います。
高低差のある場所へ移動するためのこの構造物は、考えてみたら、古代の遺跡に残っているように人が生活の中で「高さ」を克服するための必要不可欠な造形物であり、画期的な構造物なのだと気づかされます。
その種類は様々で、石、コンクリート、鉄、ガラス、木材など素材も色々ですし、真っすぐな階段「直階段」、 真上から見るとコノ字型に方向を変える階段「折り返し階段」、螺旋を描きながら上昇下降する「螺旋階段」など、環境に応じた種類の形があります。梯子や脚立もそうですね。
のぼりやすく降りやすくする為に一段の高さ、奥行き寸法は、幾度となく試されてきたことでしょう。
だけど、歩幅となんとなく合わない階段、とっても傾斜の急な階段、幅の狭い階段などちょっと使いにくい階段も街にはたくさんあります。
でもそれを補うために手すりがあったり、スロープが設けられたり、さらにはバリアフリーへの対応をしたものもありますね。(誘導チャイム、車いす用昇降機、階段両脇にスロープのあるもの)
階段をあらためてよく観察すると、形、構造、材質、機能などデザインの重要な要素がたくさん隠されています。

階段のデザイン_f0234596_2084131.jpg

by seibi-seibi | 2011-05-22 22:34 | デザインするって?


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