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ipadとHAL9000

スティーブ・ジョブス氏が亡くなって一年余り。
PC業界の風雲児にして革新者の死は、惜しむべきものがあります。けれども、彼が残した、アップルコンピュータの洗練されたデザインの数々のなかに、彼の強烈な個性が刻み込まれています。
デザインの美しさで、ほかのPCを凌駕してきた「MAC」は、その付加価値を享受したいと願う人々に、熱狂的に受け入れられてきたのです。とくに、美術・デザイン業界でのユーザー率は高い。美大に行けば右も左もMACだらけ。個性的で美しいものに敏感な学生にとって、MACは必須アイテムになっているようです。
スティーブ・ジョブス氏の製品には、一貫したこだわりがある。それは当然、彼自身の個性と考えを反映しているのですが、その背景には、人々が共有してきた夢、夢の想像力を具体的に実現させているようとする意思が感じられます。そこで思い出されるのは、ipadにからんだサムスン社とのやりとり。これは興味深いものでした。アップル社は、サムスン社製タブレット端末が、アップル社のipadに酷似しており模倣だと主張。それに対するサムスン社の抗弁がipadは映画「2001年宇宙の旅」のなかで、似たものが使用されており、ipad自体が模倣だ、というもの。これはもう水掛け論でしかない。結局サムスンの主張は取り上げられなかったようです。

ただ、ここで、何が模倣であるとかの議論より、かって人々が想像したさまざまな器具を、実際に具体化させていく、いわば「夢の実現」こそが、デザインの流れの中にある、ということ。「2001年」のような、世界にエポックを残した映像を、いつかリアルなものとして製品にしたい。そういった思いを抱く技術者やデザイナーたちのなかに、スティーブ・ジョブスもいたのだと思うのです。模倣かどうかより、空想を本物にしてしまう快感、カタルシスこそが、ipadの登場を牽引したのだろうと思います。
また2000年問題に絡んで、HAL9000を登場させ、「わたし(HAL9000)よりマックのほうが完璧です。デイブ聞こえてる?」と、IBM(HAL9000はIBM製という設定です)とウィンドウズを揶揄したCMを製作したアップル社の、心憎いばかりの戦略に、ニヤリとさせられてしまいます。

by seibi-seibi | 2012-08-17 17:41 | デザインするって? | Comments(0)

手のデッサン

夏期講習三週目。今週は、人体週間です。
そして今日と明日は手を描く。

美大受験でも、必ずといっていいほど出題され手。
でも、なぜ、「手」なのでしょう。

それは、手が最も見慣れた人体の一部であること、
加えて、手によって私たちは作り、考えてきたからでしょう。
人類が樹から降りて直立二足歩行を始めたとき、
それまで木の枝に掴まる道具であった手が解放され、
ほかの使用法の獲得に進んだのです。
それこそが「道具」を作ること。だったのでしょう。
手がなかったら、おそらく現在の文化も、芸術も生み出しえなかったのです。

といったわけで、手はデッサンの重要なモチーフなのですが、
やはりなんといっても毎日見慣れているので
狂いがあれば誰にでもすぐ分かる。分かってしまう。
だから採点もしやすい。
というのが、現実的な出題意図かもしれません。
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手を良く見て描くこと、これはなかなか難しい。
急にうまくなるものでもない。
これを打開するのが、クロッキー。
毎日数枚でも、手を描いてみる。
さまざまなポーズや、物を持った手。
これをスケッチし続けていくと、次第にうまくなります。
これも急にきれいな線が出たりしないので
あきらめないで、地道に続ける。
そういう努力が、半年くらい続くと、ようやく結果に結びつきます。
by seibi-seibi | 2012-08-15 11:39 | デッサン | Comments(0)

夏期講習後期開始

8/13より、夏期講習後期がはじまりました。
あと二週間、疲れを吹き飛ばして
最後まで、がんばりましょう
by seibi-seibi | 2012-08-13 08:21 | Comments(0)

夏期講習後期開始は8/13 月曜日

8/6より8/11までは、夏期講習中
前期と後期のあいだの休業期間です。
アトリエには、原則として入れません。
用のある方は電話連絡をお願いいたします
03-3484-8367まで

では8/13 朝9時から また頑張りましょう
by seibi-seibi | 2012-08-06 16:06 | Comments(0)

平面構成 

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現役生にとつて、夏期講習は初めて試す課題も多い。
平面構成でも、平塗り以外の方法を模索するのも
この時期の課題です。
まず、絵の具に翻弄され惑わされる。
それとデッサン力も。
構成しながら描くのは、複雑で、難しいのです。
by seibi-seibi | 2012-08-04 10:21 | 芸大 美大受験 | Comments(0)

自画「像」を描く

基礎科は自画像を描いています。
なんで自画像なのか。
なぜ画家は、自画像を残すのか。

やはりそれは、自己との対話なのでしょうし、確認なのでしょう。
描く主体としての自分。いつもはその存在を直視することはありません。
なぜなら、自分はモチーフと、キャンバスを見ているから。
描く人「行為者」としての自分の存在はいつもそこにあるのにもかかわらず、
意識されないのです。
意識されるのは、作り出される作品と、
そこから発生するイメージの蓄積だけです。
しかし、自画像となると、自分自身を、
描いている行為者そのものを覗き込むことになるのです。
「自画像」といわれると、滑稽さ、気恥ずかしさを感じるのは、
そのせいなのかもしれません。

描いている自分を、さらに描く。
いまここで、描く自分を「描く」。
劇中劇のような、観客と役者が同一化するような、
奇妙な一瞬。その過程において、
自己の存在を、露わにしてゆくことになります。
by seibi-seibi | 2012-08-03 14:05 | デッサン | Comments(0)

八月 盛夏

今年も暑い夏がきました。
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by seibi-seibi | 2012-08-02 13:47 | Comments(0)