大切なことは 3

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前回、
「自分の核となるもの、心棒となるものを持たないまま、
ただ、人の作品のみを研究するのは危険です。」
と書きました。

自分の核となるもの、それは自分で考え、作り出す行為そのものです。
それは自分で対象を観察し、見つめ、描き、考えた中から生まれます。

作り出すことには、当然、困難が付きまといます。
簡単に回答は得られないし、もしかすると一生得られないのかもしれない。
そういう危うさをはらむのが、モノを創り出すということにはある。
しかし、だからこそ、価値がある。

短絡的に結果を急ぎたくもなります。
特にうまくいかないときは。

そういうとき、もし、自分の核ができていれば、
そこに戻って考えてみればいい。
ただの模倣でしかないものと、自分が生み出したものとの
明確な差異も、はっきりと理解できる場が、
自分の中にあればいいのです。
ひとの作品をコピーするなど、埒外だと、気づくはずです。

自分から作り出してきた経験があれば、
その、困難だけれどすばらしいもの、を知っているはずです。
まがいものは作れないはずです。

もしこれから、受験してまで、美大で美術を学びたいとおもうひとへ。

せっかく、美術などという、
社会のメインストリームから離れた分野を学ぶのなら
そこからのみ見つけられる、すてきなことを、
すてきで、大切なことを、自分の力で掴みとってほしい。
おそらくそれは、ある人々にとっては、生きるよすがになるでしょうから。
それが真贋を見きわめる術となるような、
美術という慧眼を、身につけてほしい。

そうおもうのです。
by seibi-seibi | 2015-09-15 12:51 | 芸大 美大受験 | Comments(0)


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