美大受験について3

専攻する学科によって、就職に差があるのか

この質問も、よく寄せられます。
具体的事例としては、
油絵科などの、いわゆるファイン系の学科だと就職は少なく、デザイン系だと多いのか。
この疑問ももっとかもしれません。

これについては、
「一概に学科や専攻により、就職時の優劣があるとは考えられない」と思っています。
確かに、油絵科など、本来画家になるための学科は、アート系の志向が強く、学生もその中で切磋琢磨していくので、就職よりはアーティストになろうとする人もいます。しかし、全員がそうではないのです。油絵や日本画などで培った描く能力を活かして、イラストレーターやデザイナーになっていく人もいます。映像・映画製作に進む人もいます。ファイン系の学科は、四年間、自分の好きな事を追求していくのですから、それが結実すれば、自然と就職先が見つかる、そういった学科であると考えています。

ではデザイン科は就職に有利なのか。これも一概に有利だとは言い切れないと、考えます。
基本的にデザイン科は、デザイナーになる為の学科なので、就職する・社会参加する、という前提があろうと思います。ですから、就職するしないにかかわらず、社会において何らかの活動をしていくよう考えられていると思います。
けれども、すべての学生が就職を目指すかといえば、そうではないでしょう。好きな事が変わってきて、デザインよりもアート・ファイン系の活動を始める人もいます。その活動が就職には直結しない場合もありうるわけです。

このようにかんがえてみますと、就職に有利か不利か(そういうことがあるとしてですが)で、学科や専攻を選ぶより、まず何がしたくて、それがどこの学科で実現できるかで選択したほうがいいと考えます。
好きな事ならば、自分からそれを深めて、ひとつの形にしていくことができるでしょう。その結果として、それぞれにあった就職先なり仕事なりが見つかるはずだと、考えています。
by seibi-seibi | 2014-05-28 21:10 | 芸大 美大受験 | Comments(0)


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