美大受験について2

美大入試についての疑問・質問について考える、今回は2回目です。

「偏差値」と美大入試について

高校での学力テストのひとつに、偏差値テストが導入されて数十年。大学入試を偏差値で推し量る考え方がひろく受け入れられています。
「偏差値が高ければ難しく、逆に低ければ容易である」偏差値は入試の難易度を示すスケールとして用いられ、同時に大学の「ランキング」ともなっています。
「各美大・各学科の偏差値はどのくらいですか」
「どちらが難しい・簡単に合格できますか」
「偏差値の高い美大は『良い』美大ですか」
このような質問も、偏差値重視の入試体制の中では、当然出てくる質問でしょう。

これについては、
1 偏差値をあまり過大に気にする必要はない。と考えます。
特に、一般的な大学の尺度に照らし合わせて、偏差値を気にしたり、難易度を推し量る必要はない。実技と学科による総合判定である美大入試において、偏差値だけで測れない部分が多すぎるからです。
2 つぎに、各大学・各学科間の偏差値の優劣はあるのかもしれませんが、それが「合格の難易度」には直結しません。というのは、各大学の、各学科の課す実技試験問題ごとに、特徴や傾向が異なっているからです。
具体的に言うならば、多摩美グラフと武蔵美視デでは、デッサンも平面も出題の特徴が異なっています。「どちらかは自分にとって得意な出題で、もう一方は不得意な出題だ」ということがよくおこります。偏差値の「高」「低」ではなくて、自分が得意なのか、なのです。
3 最後に偏差値難易度=大学の優劣なのかについては、まったく違う、と考えます。
要は、選択した専攻・学科で行うことが、自分のやりたいことと一致しているのかですから。もし一致していなくとも、思っていたような方向・分野か、が大切であろうと考えます。
たしかに難易度の高い、いわゆる難しい美大への志望と意欲は、とても歓迎すべきモティベーションです。ただ、それだけでは推し量れないのが、偏差値の枠外にはみ出す魅力のあるのが、美大であろうと信じたいし、美術・芸術を実践していくことなのではないでしょうか。

by seibi-seibi | 2014-05-27 15:17 | 芸大 美大受験 | Comments(0)


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