グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、絵本作家でもある
イタリアのブルーノ・ムナーリ。
紙が切り抜かれて、そこからのぞく顔や形。
半透明のトレーシングペーパーに印刷されたシルエット。ページをめくりながら、そのシルエットが重なって物語に沿って絵が変化します。
さらにページの重なり方で、黒の濃淡が霧のように変化し、遠近感も表現されてます。
重ねる、のぞく、隠す、あらわれる、ムナーリの遊び心に満ちた絵本です。
「The circus in the mist」 英語版 イタリア語版もあります。
「きりのなかのサーカス」 日本語 谷川俊太郎訳→クリスマスシーズンを控えて比較的大手書店で直接手に入りやすいようです。
こちらもブルーノ・ムナーリ「正負」